整形外科で行なわれるリハビリテーションは、主に運動器リハビリテーションになります。
 運動器リハビリテーションには、理学療法(運動療法、物理療法)、作業療法、義肢・装具療法などがあり、当院では主に理学療法を中心に行なっています。

リハビリテーション治療が対象となる方

  ● 首や肩が痛い

  ● 腕が上がらない

  ● 手足がしびれる

  ● 腰が痛い

  ● 歩くと膝が痛む

  ● けがで体が思うように動かない

  ● 体を動かすと痛みがはしる

  ● 手術後のリハビリテーション

◆物理療法◆

超音波骨折治療について

 当院では超音波骨折治療器「アクセラス」を導入しています。

 近年「超音波」が骨の癒合を促進させることがわかり、骨折の治療に応用されるようになりました。

 骨折部位に毎日一定時間、超音波をパルス状(断続的)に照射することで、骨折部の治癒を促進します。
痛みや違和感を感じることもありません。

 正常な骨折修復が加速され、骨癒合までの日数短縮が期待できます。

 また、超音波骨折治療法は、以下のような難治リスクの高い骨折に対しても有効です。

  ・骨折部のずれが大きい場合
  ・周辺の筋肉・靱帯が損傷している場合
  ・細菌感染がある場合
  ・糖尿病などの合併症がある場合
  ・高齢者
  ・喫煙者

 骨折が早く治れば職場や学校への復帰、日常生活への復帰、スポーツの再開なども早期に実現できます。
また、治療期間が短くなることは医療費の抑制にもつながります。
このような理由からも、骨折の積極的な治療である超音波骨折治療法が注目されています。

【超音波骨折治療法は先進医療です】
「超音波骨折治療法」は、2006年11月から「先進医療」に承認された医療です。
(先進医療とは一般の保険診療レベルを超える最新の先進技術として国に認められた医療行為です)

 超音波骨折治療法を希望される方はご相談ください。

 

 

◆理学療法について◆

運動療法について

 骨折や関節症、神経痛等により、関連する関節が動かしづらくなったり、筋力が低下したりすることがあります。

 関節可動域訓練、筋力増強訓練、歩行訓練などによりこれらを改善し、日常生活やスポーツ活動への復帰をサポートします。

◆物理療法について◆

ウォーターベッド

 

牽引機

 

高周波/低周波治療器

ホットパック

 物理療法は物理的なエネルギーによる刺激(温熱、電気、水など)を加えることで、それに対しての生体反応を利用して、機能の改善を図っていく治療法で、運動療法のサポート的な位置づけとなります。
 ホットパック、超音波治療器、低周波治療器、牽引器、ウォーターベッドなどを使って疼痛緩和を図ります。  

義肢・装具療法

 病態にあわせて適切な装具を選択し治療をすすめます。

 多いのは、膝の痛み(変形性膝関節症など)に対する膝装具や足底板、腰背部の痛み(変形性脊椎症、椎体骨折など)に対するオーダーメイドのコルセットです。

 近隣の義肢装具製作所と連携して、迅速に治療をすすめます。

運動器リハビリテーション

 慢性的な膝痛・肩痛・腰痛等の中には、理学療法士・作業療法士による筋力増強訓練や関節可動域訓練が、症状緩和に有効なものがあります。

 また、骨折の治療過程においては、けがをする前の身体機能にできるだけ近づけるために、これらが非常に重要となります。

 当院では、このような患者様に、運動器リハビリテーションをおすすめしております。

Copyright 2022 by 伊熊整形外科